ヒガタアシに似た植物との見分けるポイント
ヒガタアシは非常に特徴的ではありますが、在来のヨシなどと比較すると「これを見れば一目瞭然」という特徴がありません。ただし、いくつか見分けるポイントはあるため、それを整理しました。
(写真はクリックすると大きく表示されます)
群落
ヒガタアシ
足を踏み入れることができないほど密な正円状の群落を形成する。色は黄緑色でプラスチックのような鈍い光沢がある(写真億はヨシの群落で、ヒガタアシ群落がいかに黄緑色をしているかわかる)。
ヨシ
密な群落ではあるが、ヒガタアシのように足を踏み入れる場所もないというほどではない。色は緑色でヒガタアシより落ち着いた色をしている。また、群落が円形になる傾向もない。
チガヤ
密な群落を作るが、丈は低く、全体に柔らかいため、踏みつけて歩くのに抵抗はない。色は黄緑色をしているが、ヒガタアシのような光沢はない。また、群落が円形になる傾向もない。
上から見た様子
ヒガタアシ
帯状の葉が先端から根元にまっすぐ向かっていくように見える。葉はやや多肉質。
ヨシ
葉は根本に向けて幅が広くなるが、根本付近では急激に幅が狭まる。
葉は触ると分厚い紙のような手触り。
チガヤ
葉の幅は根本に向けて次第に狭くなる。葉は触ると薄い繊維のような手触り。
葉の根元
ヒガタアシ
葉鞘は大きな株では完全に茎を抱かないことが多い(茎の下部では1/2~2/3を抱く程度)。葉は真横よりもやや斜め上に向かって伸びる。
ヨシ
葉鞘は大きな株でも茎を完全に抱くことが多い。葉はほぼ真横に向かって伸びる(類似種のツルヨシでは斜め上に向かって伸びる)
チガヤ
葉はほぼ真上に向かって伸びるため、葉鞘は斜めに切れている。